多発性硬化症(MS)・視神経脊髄炎(NMOSD) センター開設のお知らせ
当院では最新型MRI機器の導入に伴い、2022年11月から多発性硬化症専門外来を多発性硬化症(MS)・視神経脊髄炎(NMOSD)センターとして開設することになりました。
診察日は火曜日(午前中)・水曜日(午後2時〜4時)・土曜日(午前中)です。完全予約制です ので、診察希望の方は電話にてご予約下さい。
担当医: 焉@昌星 (医学博士)
社会医療法人城西医療財団 城西病院 病院長
国立大学法人信州大学 名誉教授
日本神経学会認定 脳神経内科専門医
日本神経免疫学会 名誉会員
日本アフェレシス学会 名誉会員
〇多発性硬化症(MS)の治療薬:
MSの多くは、再発と寛解を繰り返した後に徐々に症状が進行していきます。再発の回数を
減らし、進行期に入らないようにすることが必要で、この目的で使われるのが再発予防・進
行抑制の薬です。
これらの薬を「疾患修飾薬(disease-modifying drug; DMD)」といいます。
DMDは再発回数を減らし、MRIの病巣が増えないようにします。DMDを使うことで残さ
れる障害が減り、進行期に入るのを遅らせることが期待できます。
日本では2022年4月現在、8種類のDMDが承認されています。
1)ベタフェロンR(インターフェロン・ベータ1b) 皮下注射・2日に1回
2)アボネックスR(インターフェロン・ベータ1a) 筋肉注射・1週間に1回
3)コパキソンR(グラチラマー酢酸塩) 皮下注射・1日に1回
4)イムセラR、ジレニアR(フィンゴリモド塩酸塩) 飲み薬・1日1回
5)テクフィデラR(フマル酸ジメチル) 飲み薬・1日2回
6)メーゼントR(シポニモドフマル酸) 飲み薬・1日1回
7)タイサブリR(ナタリズマブ) 点滴・添付文書上は4週に1回
8)ケシンプタR(オファツムマブ) 皮下注射・4週に1回
疾患修飾薬(disease-modifying drug; DMD)を使用中は1回/3か月 MRI検査を施行する
ことが望ましいとされています。
〇視神経脊髄炎(NMOSD)の治療薬:
視神経脊髄炎(NMOSD)は何も治療をしていないと再発を繰り返す病気です。しかも1回
目の再発が大きく、1回の再発で失明したり車椅子生活になったりすることもあります。
そのためNMOSDでは診断されたらすぐに再発予防治療を始めます。
日本では2022年6月現在、4種類の再発予防薬が承認されています。
1)ソリリスR(エクリズマブ) 点滴・2週間に1回
2)エンスプリングR(サトラリズマブ) 皮下注射・4週間に1回
3)ユプリズナR(イネビリズマブ) 点滴・6カ月に1回
4)リツキサンR(リツキシマブ) 点滴・6カ月ごとに2週間隔で2回
疾患修飾薬(disease-modifying drug; DMD)を使用中は1回/3か月 MRI検査を施行する
ことが望ましいとされています。
- 詳しくはお電話にてお問い合わせ下さい -
TEL (0263) 33-6400(代表)
(多発性硬化症(MS)・視神経脊髄炎(NMOSD)センターまで)
お問い合わせは、月曜日〜金曜日の午前9時〜午後5時の間にお願いいたします。
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