理念・沿革

Shironishi Medical Foundation

理事長メッセージMessage

 当法人は明治19(1886)年11月11日創業以来医業を継続し、138年の歴史を刻んできた。上高地に源をもつ梓川の清流は肥沃な松本平を形作り、安曇野から大北に到る米・野菜・果物の名産地を育んでいる。西に連なる槍・穂高・常念・五龍・白馬の各名峰は北アルプス連峰としてこの地の鎮めとして凛とした姿を現している。名城松本城の真西に位置する城西病院を中核として豊科病院、ミサトピア小倉病院の2病院に加え、神城醫院、安曇野メディア及び白馬メディアの2つの老人保健施設をこの地域に配し、中信地区人口52万人の健康を守っている。山紫水明の地で私たちは事業を展開している。

 当社会医療法人の特長は、法人の理念にある“病める人障碍を持つ人にいつも優しく最良の医療サービス及び福祉サービスを一体的に提供する”ところにあり、また、“心身の健康保持・増進を志向する人に最良の保健サービスを提供する”ところにある。医療・福祉・保健サービスを総合的に提供し、身体的・精神的・社会的・倫理的に診療する、すなわち、全人的医療を行い、科学的根拠に基づく治療を行うという診療姿勢である。

 今日、我が国の医療は、“地域包括ケア”、“医療連携”、“在宅医療”、等のキーワードであらわされる方向に向かっている。私たちの事業も現在この方向を目指している。訪問看護ステーション及び訪問介護ステーションを整備し、グループホームを設置し、一部の病床を介護医療院に転化し、市内の急性期病院と病病連携を結び、訪問診療、在宅医療支援病院としての役割を演じている。一方、リハビリテーションにも注力し、リハビリテーション特化型デイサービスを設置し、治療・療養・リハビリテーションの目的である“ヘルスプロモーション”を目指し、利用者の幸福追求を究極の目標としている。

 精神科医療については、地域のニーズに応えるべく事業を展開し、最近増加の一途をたどる認知症に対しても診療体制を整えている。認知症疾患医療センターでは相談・診断・治療を行い、生活面ではグループホーム、ケアハウス、介護老人保健施設、介護老人福祉施設※等での受け入れをしている。触法精神障害の問題では、医療観察法の鑑定及び通院医療(地域処遇)を担っている。重症心身障碍児・者のレスパイト入院を引き受けている。


 我が国は、少子高齢社会を迎え、2025年以降は多死社会となり、人口減少に向かっていく。殊に生産年齢人口の減少はわが国の国力を低下させ、日本という国は消滅してしまうかもしれない。当法人100周年の時(昭和61年)100年続いた病院を“センテホスピタル”と称した。時代と共に生きてきた私たちは、続く100年を生き残るために、当法人で働く人々の子育て支援をしていく決断をした。
(※:関連法人社会福祉法人七つの鐘の運営。)

理事長・総長 関 健

理念

沿革

年号・年・月事由
明治19年11月神林村に関療院開設
大正 8年 1月豊科町に分院を開設。翌年5月に豊科療院と改称
13年10月松本市に関療院開設。神林村関療院廃止
昭和12年 7月関療院を城西病院と改称
14年11月城西病院増改築
16年12月陸軍指定の救護病院となる
23年 9月城西病院精神科・神経科開設
26年 4月城西病院を医療法人として認可される
28年 4月豊科療院を城西病院に合併
31年 5月豊科療院を豊科病院と改称。精神科・神経科開設
34年 2月城西メンタルセンター(社会復帰施設)開設
35年11月城西病院第2ビル完成
42年 8月精神科デイケアセンター開設
42年12月WHOクラーク博士、日本の医療視察の為城西病院に来院
46年12月城西病院本館完成
58年 8月城西病院老人デイケア施設認可
59年 8月城西病院精神科作業療法施設認可
60年12月豊科病院竣工式。内科病棟新設
61年 3月創業百周年記念式典挙行
61年10月城西病院、航空身体検査指定医療機関(運輸省)として指定される
62年 4月皮膚科開設(城西病院)
63年11月健康センター(城西病院)
平成元年 4月精神障害者社会復帰施設援護寮・福祉ホーム開設
(メンタルセンター新築移転)
3年 3月城西病院外科開設
3年 4月老人保健施設 安曇野メディア開設
4年 4月呼吸器科、消化器科、循環器科開設(城西病院)
4年11月老人訪問看護ステーション
「松本西訪問看護ステーション」開設 (城西病院)
精神障害者グループホーム(2ヶ所)開設(豊科病院)
5年 4月THPサービス機関認可(城西病院)
5年 5月救急病院指定(城西病院)
5年 9月第8ビル新設工事落成、在宅介護支援センター
「松本西在宅介護支援センター」(城西病院)
5年11月第7ビル新築工事落成(城西病院)
6年 2月グループホーム景岳館開設(城西病院)
6年 3月「老人デイケア」、「重度痴呆患者デイケア」承認(城西病院)
6年 4月‘S’ウェルネスクラブ事業開始(城西病院)
6年 6月理学診療科開設(城西病院)
6年 7月グループホーム大富荘開設(城西病院)
6年12月精神障害者社会復帰施設援護寮(アルプスドミトリー)新築開設(豊科病院)
「精神科デイナイトケア」承認(城西病院)
8年 6月安曇野南訪問看護ステーション開設(三郷村)
9年 4月安曇野北訪問看護ステーション開設(豊科町)
9年11月心療内科、アレルギー科開設(城西病院)
10年 4月看護体制を新看護体制へ移行 ~10月(城西病院、豊科病院)
10年11月中信精神障害者地域生活支援センター「燦メンタルクラブ」開設(城西病院)
10年12月内科病棟50床、療養型病床群へ(城西病院)
11年 7月居宅介護支援事業所‘しろにし’認可(城西病院)
居宅介護支援事業者認可(豊科病院、安曇野メディア)
11年11月筑摩東訪問看護ステーション開設(明科町)
訪問看護認可(城西病院、松本西訪問看護ステーション、安曇野南訪問看護ステーション、安曇野北訪問看護ステーション)
訪問リハビリテーション認可(豊科病院)
居宅療養管理指導認可(城西病院、豊科病院)
11年12月訪問リハビリテーション認可(城西病院、松本西訪問看護ステーション、安曇野南訪問看護ステーション、安曇野北訪問看護ステーション、筑摩東訪問看護ステーション)
訪問看護認可(筑摩東訪問看護ステーション)
通所リハビリテーション認可(安曇野メディア)
短期入所療養介護認可(安曇野メディア)
居宅介護支援事業者認可(松本西在宅介護支援センター)
12年 2月介護療養型医療施設認可(城西病院)
短期入所療養介護認可(城西病院)
12年 4月松本西訪問介護ステーション開設(松本市)
老人保健施設→介護保険施設(安曇野メディア)
13年 4月介護老人保健施設「白馬メディア」開設
痴呆性高齢者老人グループホーム「かたくりの郷」開設
神城醫院開設
北アルプス訪問看護ステーション開設
北アルプス訪問介護ステーション開設
13年 6月安曇野北訪問介護ステーション開設
14年 3月ミサトピア小倉病院開設
精神科病棟改装(城西病院)
15年 3月特別医療法人 城西医療財団として認可
15年10月一般病棟改装(城西病院)
17年 4月ミサトピア小倉病院 日本医療機能評価機構認定を取得
17年11月城西病院 日本医療機能評価機構認定を取得 
18年 4月筑摩東訪問看護ステーションを安曇野東訪問看護ステーションに名称変更、松本西在宅介護支援センターを松本西介護相談センターに名称変更
19年 5月豊科病院 居宅介護支援事業所「とよしな」廃止
19年 6月安曇野メディア 居宅介護支援事業所「あづみの北」を「とよしな」に名称変更
20年 4月健康センター 特定健診・特定保健指導開始(城西病院)
20年 7月耳鼻いんこう科開設(城西病院)
21年 4月歯科・歯科口腔外科開設(城西病院)
21年 7月整形外科開設(城西病院)
21年11月社会医療法人 城西医療財団として認可
22年 4月ケアハウス「いわかがみ」開設(小谷村)